jcl logo
Graduation Book
「真面目」な日本
楊 MINGXUAN

日本というと、キレイな町ややわらかい食べ物など、様々な印象が頭に思い浮かぶだろ う。数え切れないイメージが出てくる。でも、私の頭の中に映るのは、そんな具体的な物 事ではなく、抽象的な概念、「真面目」という三文字だ。

私が初めて日本に来たのは二年前の夏休みだった。その前はただテレビで見ていただけ だった。しかし、実際に来て、本当にショックを受けた。例えば、町を歩くと、ゴミが一 つも目に入らなかった。また、どこに行っても変な匂いはしなかったし、走っている車は すべて買ったばかりみたいに新しかった。でも、もっとも驚いたことはコンビニで買い物 をしたときのことだ。

私はアイスクリームを買って、レジでお金を払った。でも、店員は私にスプーンをくれ なかった。そのとき、私はなんだ、日本の店でもこんなミスをするんだと思った。しかし、 ホテルに帰って、袋を開けてアイスクリームを食べようとして、スプーンが袋に入ってい ることに気づいた。店員は私の気づかない間にレジ袋にスプーンを入れたのだ。その瞬間、 さすが真面目な国だと感心した 。中国でもアイスクリームを買うと、店員が袋にスプーン を入れてくれるのが普通だが、客が何も言わなければそうしてくれないこともある。まる でスプーンは高いから、手渡したくないというようにだ。しかし、日本の店ではなにも言 わなくても、袋に入れてくれる。本当に驚いた。

もう一つ驚いたことがある。コンビニで弁当を買ったとき、店員がいつも「温めますか」 と言ってくれる。初めは全く理解できなかった。なぜ店で温めるのか。自分の家でレンジ を使えばいいのに。私はインターネットで調べてみた。こんなサービスがあるのは、タク シードライバーのように、買ってすぐ食べたいという客のためだそうだ。他にも家に帰れ ず、レンジを使えない事情の人がいるかもしれない。コンビニで温められれば、すぐ食べ られる。私はこんなことを想像したこともなかった。このことを知ったとき、日本の人の 印象がもっとよくなった。

日本人はこんな些細なことを考えて工夫をする人々なのだ。だからこそ、国民の民度が 高いのだ。このようないいところを私たちは学ばなければならないと思う。

Related page

JCL Foreign Language School

〒612-0029 6-4 Fukakusa Nishiura-Cho, Fushimi-Ku, Kyoto

TEL:+81-75-644-1717(Chinese available)

MAIL:info@group-jcl.com

WECHAT:jclzq023

Copyright © 2024 JCL Foreign Language School All Rights Reserved.