学生は勉強しなければなりません。勉強というのは自分の行動を意図的に一定の方向へ向かわせ、制御することだと考えられます。
制御は、外的制御と内的制御に分けることができます。例えば、毎日授業を受けること、
宿題を出すこと、プレゼンの準備をすることなどのように、制度やルール、不文律で学生をコントロールすることは外的制御です。一方、学習の重要性を説くこと、いい大学(院)に入りたいという気持ちを喚起することは価値観やモチベーションに働きかけることで、内的制御です。
学習という行動には 3 つの特徴があると思います。一、人によって学習の特徴が違います。つまり、学習には特異性があります。二、成果を出すには長い時間が必要です。三、サボっても他の人にはわかりません。つまり、学習には観測困難性があります。
この 3 つの特徴を有しているため、制度やルールなどによって学習を制御しても、うまくいかない場合が多いと考えられます。内的制御、つまり学生の主観能動性を刺激しなければならないのです。
内的制御をもっと詳しく見ると、2 つの観点があることがわかります。一、この人は元々勉強が好きです(特質論)。二、この人は頑張り屋です(行動論)。特質は生まれつきのものだと考えると、制御することは不可能です。したがって、我々は行動に注目しなければならないと考えられます。
では、どのようにすれば、頑張り屋になれるか考えてみましょう。行動を引き起こすモチベーションを 3 つに分けてみます。一、この行動は成果をもたらします。二、この成果は報酬をもたらします。三、この報酬は自分にとって魅力があります。第一の部分を増強するためには、もっと行動して学習曲線を利用することが必要です。第二の部分を増強するためには、もっと行動して成果をだし、観測可能性を増やすことが必要です。しかし、第三の部分は行動しても増強できません。
要するに、行動はモチベーションを高めるのに一定の効果があると考えられます。頑張り屋になりたいなら、今すぐ勉強し始めることが必要だと思います。私も今、始めます。